GPS機能付 スマートフォン用 Garmin Mobile XT ソフトウェアについて
2008.1.18 更新
GPS機能付 スマートフォン用に開発された Garmin Mobile XT ソフトウェアで当製作所地図の利用をお考えの方は必ずお読みください。このソフトウェアを間違ってお使いになると、復旧不可能になりソフトウェアが動作しなくなる可能性があります。ここに書かれている内容はソフトウェアの正当な利用方法についてのみ紹介していますが、ガーミン社が仕様を変更した場合利用出来なくなることも考えられますのでご了承ください。
内容目次
- 基本的な情報
- Garmin Mobile XT パッケージの中身
- Garmin Mobile XT microSD カードに含まれるデータのバックアップ
- MapSourceによるMobile XTの標準的なインストール方法
- Mobile XTのメモリーカードに追加の地図をインストールする場合
- Garmin Mobile XT を使って、ガーミンの地図をロック解除する
- その他Garmin Mobile XT ソフトの隠れた機能
- 何と日本語も話す?
基本的な情報
ガーミン社は2007年10月3日に Garmin Mobile XT というGPS機能付スマートフォンや多機能PDAに向けた新ソフトウェアを アナウンス しました。Garmin Mobile XT ソフトは従来ならばガーミン社のハードウェアしか受け付けなかったガーミン社のナビゲーションソフトが、他社製の内蔵GPSやBluetooth GPSも利用できるようになるという画期的なものです。サポートされているモバイルOSはWindows Mobile、Symbian S60 (2nd と 3rd Editions)、Bluetooth GPS経由のPalm と現在多くのスマートフォンで使われているメジャーなOSで動作します。このソフトは基本的にはプレインストールされた詳細地図しか利用することしかできませんが、工夫をすればアップアップダウン製作所の日本詳細地図も表示させることが可能です。いくつかの重要な注意点がありますので、利用する際には必ずこの文書をお読みください。なお、Windows Mobile スマートフォンと、Nokia スマートフォンでの動作検証(どちらもGPS内蔵型)は行っていますが、Palm OSでは検証していません。ご了承ください。
Mobile XT ソフトウェアは Garmin Nuvi と同様の強力なナビゲーション機能を備えています(ハンディタイプのGPSより早く正確なルートを算出します。)。地図の3D表示も可能で、ルートガイドもとても見やすくナビゲーション中の音声ガイドも備えています。また、Nuviでは不可能なトラックログの保存、アクティブログの表示や、ルートの保存が可能ですので様々な用途に活用できます。トラックログはメモリーが一杯になるまで保存できます。

トラックログの設定画面はTools->Manage My Data->Tracksで行います。
もちろんMobile XTはGPSハードのみで動作しますので、パケット通信料もまったく気にせず、街でも山でもナビゲーションが楽しめます。Windows Mobile 6などのGPS付きスマートフォンや、ノキアのN95、N82などの何でも入りスマートフォンであれば街中のWiFi環境や3G環境では、Google Maps、Microsoft Live Searchなども使え、そのまま山へいっても等高線表示のナビゲーション地図が表示でき完璧です。
まず、このソフトウェアの利用を検討される方はガーミン社 Garmin Mobile XT の情報ページに記載されているスペック「Specs」をご覧になり、実際に利用を考えているスマートフォンがサポートされているか確認してみてください。このソフトのテストには今回は E-TEN glofiish X800 というGPS機能付きWM6スマートフォンを使用しました。ガーミン社が動作保障をしていないスマートフォンやPDAでも動作環境が同様であれば使用可能だと思われますが、保障はいたしません。
このソフトを利用する上で一番の制限と思われるのはプレインストールされた詳細地図を削除などをするとソフトがGPSを認識しなくなりますので、ナビゲーションが出来なくなります。そして、この詳細地図は gmapsupp.img というファイル名ですが、誤ってMapSourceを使って他の地図を転送すると上書きされてしまい、詳細地図を消失しさらにソフトウェアが機能しなくなるという致命的な結果に陥ります。ただし、これを回避する方法がありますので、この点に注意し以下のインストール方法をお読みください。また、このことは外部のメモリースロットのないスマートフォンでは Mobile XT は使用できませんのでご注意ください(例えば Nokia N95 8GB等)。
Garmin Mobile XT パッケージの中身

Garmin Mobile XT ソフトウェアのパッケージの中身は以下のものが含まれます。
* microSD データ カード (2GB) には次のソフトが含まれます:
- City Navigator® NT 詳細道路地図
- Garmin Mobile XT ナビゲーション用ソフトウェア
* miniSD 及び SD カード変換アダプタ
* 英文簡易利用マニュアル
付け加え、このソフトウェアには Garmin MapSource のCDやDVDが含まれませんので、アップアップダウン製作所の地図を利用するには、別途用意する必要があります。また、同様の理由でPCなどの画面でカードに記録された詳細地図を閲覧することはできません。
Garmin Mobile XT microSD カードに含まれるデータのバックアップ
Garmin Mobile XT のmicroSDカードはコピープロテクトがかかっていますので、中に含まれるデータを別のmicroSDカードなどにコピーしても利用できません。正確にはソフトウェアは起動しますが、他社製のGPSを認識しなくなり、ナビゲーションが出来なくなりますし、詳細地図も表示されません。コピーして利用は出来ませんが、データのバックアップを取ることは可能なようです。万が一中のデータを消去してしまったり、カードをフォーマットしてしまった場合にも、バックアップのデータがあれば、オリジナルのカードにデータを戻すことにより復旧可能です(詳しくはこの掲示板のps73uk氏のポストを参照「英文」)。試しに Mobile XT のデータを一度HDDにバックアップコピーして、カードをWindows XPからフォーマット後、バックアップからデータを戻し、問題なく動作することを確認しました。一応、ガーミンのサポートもバックアップ可能なことを認めているようです。間違ってデータを消去してしまった場合のために、HDDやDVDなどにバックアップを必ず取っておきましょう。
MapSourceによるMobile XTの標準的なインストール方法
標準的なインストール方法では、スマートフォンのユーザRAM領域を利用します。インストール方法は比較的簡単ですが、日本全国のルート付き詳細地図をインストールするには500MB程度必要なので、日本全国を転送するには恐らくユーザ領域が足りないので部分的に切り出して利用することになります。また、ユーザ領域が少なくとも64MB以上の空きがあることをお勧めします。その程度の容量は最近のスマートフォンではあると思いますので、目的地付近をナビゲーションするには特に問題ないでしょう。ただし、この問題は以下に紹介する 「Mobile XTのメモリーカードに追加の地図をインストールする場合」 の手順で日本全国の詳細地図などを Garmin Mobile XT のデータカードにインストールすることも可能です。

アップアップダウン製作所の日本詳細地図をインストールするには次の手順に従ってください。この手順書では E-TEN glofiish X800 というスマートフォンの内蔵GPSを使ってテストしました(Garmin GPSのハードウェアは一切使用していません)。

1. まず最初に Garmin mobile XT メモリーカードをスマートフォンに挿します。プログラムが自動起動してプログラムのセットアップを促されますので、そのままインストールを行ってください。インストール後、Garmin Mobile XT ソフトウェアを起動し、内蔵GPSで衛星が取得出来るか、簡易世界地図が表示され、現在地が出てくるかなどの一通りのテストを行ってください。GPSの状態は画面左上の受信バーを押すと確認出来ます。
2. 次に地図の追加を行いますので、アップアップダウン製作所、日本詳細地図のインストールがお済みでない場合は、ここで付属の説明書に従いインストールを行ってください。Garmin MapSourceまたはGarmin Trip and Waypoint Managerは付属しませんので別途用意Iしインストールする必要があります。インストール後、MapSource を起動してください。

3. MapSourceのMap Toolを使い、マウスをドラッグさせ、転送する区画を選択します。地図のサイズが左下付近に表示されますので、メモリーオーバーにならないよう気をつけて選択を行ってください。

4. 次に、空のメモリーカードを別途用意し、メモリカードリーダに読み込ませ、PCと接続してください。.MapSourceの "Send To Device" というボタンを押し、Deviceはメモリーカードリーダのドライブ名を選択します。ここで、絶対に Garmin Mobile XT のカードは利用しないでください。詳細地図が上書き消去されてしまいます。

5. 転送が正常に行われた場合は上のようなメッセージが出ますので、OKを押して閉じます。エクスプローラを使って、メモリーカードの中を開きます。

6. "Garmin" というフォルダが作成されているはずですので、そのフォルダを開きます。そこには "gmapsupp.img"という詳細地図が含まれたファイルが存在することを確認ください。このファイルに転送した詳細地図が含まれます。

7. スマートフォンで Mobile XT が開いている場合は、右下の Exit ボタンを押してプログラムを閉じてください。

8. ここでは Windows Mobile のスマートフォンの利用する場合を説明します。スマートフォンをマイクロソフトの ActiveSync ソフトウェアを使って接続します。デバイスのルートフォルダを開き、続いて "Garmin" フォルダを開きます。事前にユーザメモリ領域に十分な空き容量があることを確認してください。このフォルダにステップ6で作成した "gmapsupp.img" ファイルをコピーします。

9. ドラッグアンドドロップで "gmapsupp.img" をスマートフォンの Garmin フォルダに落とし込みます。

10. コピーが完了したら、Garmin Mobile XT ソフトウェアを再度起動してください。転送した日本詳細地図を認識しているはずです。メインメニューから Tools->Manage My Data->Map Sets->MapSource でインストールされているか確認できます。正常にインストールされていれば右の画像のように、Japan RoadNavi 25000 v2と新たな地図が追加されていると思います。

11. Garmin Mobile XT が地図を認識していることが確認できたら後は、ナビゲーション機能が利用することが出来ると思います。
Mobile XTのメモリーカードに追加の地図をインストールする場合
先ほどの標準的なインストール方法はNokiaのスマートフォンでは使えませんが、Nokiaの場合にはもっと簡単でスマートな解決方法があります。詳細地図のファイル名を変更するだけです。

1. Garmin Mobile XTのデータカードを開き、中のGarminフォルダを開きます。「gmapsupp.img」というファイルと「gmapsupp.unl」というファイルをそれぞれ、「gmapprom.img」、「gmapprom.unl」と名前を変更します。Nokiaのスマートフォンの場合は、この名前変更でも問題なく、全ての機能が使えます。

3. あとは、MapSourceを使って、カードの空きの分だけ好きな地図を転送できます。前のステップでファイル名を変更しましたので、MapSourceを使って転送しても、地図のファイル名が衝突せず、共存できます。地図がインストールされたかチェックするには Tools->Manage My Data->Map Setsを開きます。ここで2番目に表示されている"Detailed maps Built-in maps"というのが名称を変更した、詳細地図で、3番目に表示されている"Detailed maps e:\GARMIN\"というのが新たにMapSourceを使って転送した地図になります。インストールされた地図の詳細を見るには"MapSource"を押します。

4. Windows Mobile機の場合は、前途のように詳細地図の名前を「gmapprom.img」と変更すると認識しなくなる場合があります。その場合には、詳細地図の名前は変更せず、ブランクカードに追加の地図を一旦転送し、その後カードに保存されたGARMINフォルダ以下にある「gmapsupp.img」というファイルを「gmapsup2.img」に変更してMobile XT のデータカードのGARMINフォルダ内にコピーしてください。

5. Mobile XT は Nokia N95 や Nokia N82 のGPS内蔵型のスマートフォンでも問題なく動作します。1つ注意点は、ディフォルトの設定では内蔵GPSを認識していないようですので、Settings->System->Remote GPSを開き、Use Attached/Built-in GPSの項目を選択し、Enableを押すと良いです(工場出荷時にはこの項目がUse Bluetooth GPSになっていました)。

6. Nokia N82で地図をブラウズさせたところ。N82の場合重力センサーが付いており、Mobile XTも対応していますので、横にすると自動でワイドスクリーン画面表示になります。
Garmin Mobile XT を使って、ガーミンの地図をロック解除する

Garmin Mobile XT を使ってもロックされたガーミン純正地図や互換地図をロック解除することは可能です。ハードウェアではないので、シリアル番号がパッケージに見つかりませんが、Mobile XT を起動後、Settings->About を開くと、"Unlock ESN"に続く数字が見つけられます。これがハードウェアUnit IDに相当しますので、ガーミン社のホームページより純正マップソース地図などもロック解除することが出来ます(いいよねっと様の地図は不可です)。当製作所地図もこのUnlock ESNを使ってダウンロード版などのロック解除が可能なことを確認しました。
ガーミン社純正地図の場合も少し面倒ですが、ロック解除可能です。通常の方法で、ロック解除のページを進んでいくとハードウェアのシリアル番号を聞かれますが、無視をして何も入力せず、"Continue"というボタンを押します。すると、エラーページで再度入力し直すか"Unit ID"を使ってロック解除するか、と問われます。Unit IDを使って解除する方法を選び、機種を選択するのですが、ここで"GSM Phone"を選んで次に進み、Unit IDの欄に"Unlock ESN"に続く10桁の番号を入力すればロック解除の次のステップに進めます。Mobile XT ソフトウェアを使ってロック解除した場合は、ここにある解説に従って転送を行ってください。転送時に注意する事項は全て同じです。
その他Garmin Mobile XT ソフトの隠れた機能
Garmin社は特に何も言っていませんが、実はこの Garmin Mobile XT ソフトには隠れたボーナス機能があります。ここにソフトに含まれる詳細地図は他のガーミン地図プレインストールのデータカードと同様にGarmin社の全てのGPSハードウェアで利用出来ることがわかりました。単にGarmin Mobile XTのカードをeTrex Vista HCxやGPSMAP 60CSxなどのハードに挿入すれば詳細地図がロック解除の手順を踏まずに利用可能です(実際にはロック解除が不要というより、ロック解除機能がこのSDカードと詳細地図には含まれています)。

画面は Garmin Legend HCx に Garmin Mobile XT のメモリーカードを利用してプレインストールされた北米詳細地図を表示させたものです。
City Navigator North America NT DVD のメーカー表示価格が139.27ドルで、プレインストールのCity Navigator North America NT microSDデータカードが139.99ドル(データのみ)ですので、Garmin Mobile XTの99.99ドルという価格は相当お買い得だと思います。
何と日本語も話す?
Settings->Audioを開くと、音声ナビに使える言語が選べます。ここで日本語は出てこないので選択出来ないのですが・・・、データカードの中の GARMIN\voice というフォルダを開くとなぜか、Japanese__.vpm という日本語の音声ファイルがあります。そこで、設定画面では English American をとりあえず選択しておき、voiceフォルダ内の English_American_.vpm を Japanese__.vpm に差し替えてみました。試したところ、これで見事、日本語も話すことが出来るようになりました。